ポロ観戦 Saki,London

週末に、ポロ観戦に行ってきました。

日本ではあまり馴染みがないポロですが、

紀元前6世紀にペルシャを起源として始まったスポーツです。

その後イギリスで近代化され、広まったとされています。

簡単に言うと、馬に乗ってホッケーをする競技で、

1チーム通常4人で構成され、選手は馬（ポロ用の小さい馬Pony）に乗って、スティックで球を打ちます。

この球を相手チームのゴールに入れると得点になります。

チャッカと呼ばれる7分半の試合を何度か繰り返すのですが、

そのチャッカの合間に、選手交代ならぬ馬の交代があります。

そのため、選手一人あたり最低でも馬を２～4頭用意する必要があり、

かなりお金のかかるスポーツともいえます。

 

私も、正直、観戦するまでは「ポロて何？！馬に乗って何かするゲーム・・・かな？」というくらいの知識しかありませんでした。

 

しかも、イギリス人の知り合いに「ポロに行く」と話したところ、

「それは絶対ドレスアップしてオシャレしていかないと！！」と、脅され、

「えーー！！スポーツ観戦にオシャレ！？！？」と、頭の中は「？」でいっぱいに・・・・。

（結局HPをみるとスマートカジュアルと書いてありました・・・。）

 

なんだか訳の分からない緊張感とともに、試合会場に行ったのですが、

一歩中に入ると、家族連れや、友人同士、沢山の人が芝生の上でくつろいだり、お酒を飲んだり、食事を食べながら、和やかに楽しんでいました。

 

この日のために、ワンピースに大きいつばのある帽子をかぶり、オシャレをしている人もたくさん見かけました。

 

私も、イギリスの夏の風物詩ともいえるPimm's（ピムス）というお酒を飲みながら試合が始まるのを待ちます。

Pimm'sはカクテルの原液なのですが、これに、レモネードなどの炭酸飲料と、ミント、レモン、ストロベリー、オレンジ、りんご、きゅうり!?などのスライスを入れてつくる飲み物のことです。

夏になると、パブでこのPimm'sを飲んでいる人を沢山見かけます。

 

 

さて、試合が始まりました。

颯爽と走ってくる馬と、その上で機敏に動く選手達・・・。

 

一気に魅了され、目が離せなくなる迫力です。

 

あまりのスピードと激しさに、落馬するんじゃないかと冷や冷やし、

ルールを理解しているのではないかと思うほどの馬の俊敏な動きに胸が熱くなります。

もちろん、馬に乗っているので、そこまで綿密な動きは出来ず空振りもよくあるのですが、

そこは、実況のアナウンスが盛り上げます！

ルールも分かりやすく説明してくれるので、初めての人でも引きこまれて行きます。

たぶん半分くらいしか英語は聞き取れていませんが、それでも「プッ」と噴き出してしまうくらい面白い実況でした。

 

ちなみに、向こうに見えるテントの席。

ここは、別料金のVIP席です。

ここへの入場こそ、しっかりドレスアップが必要なのだと思います。

そして、ハーフタイムには、 Invasionといって、観客が試合会場に入り、穴の開いた芝生を足で踏んで埋めるお手伝いをします。

子供も大人も張り切って、踏んでいました。

ポロという未知の世界のスポーツでしたが、

思いがけず楽しい休日になりました。